駆け込みで万博に行くなんて、まったく考えてなかった。
というのも、妊娠中は体調が安定せず、産まれてからもこの猛暑の中で赤ちゃんを連れていくなんて正直無理だと思っていたし、もし行っても「こんな暑いのに子ども連れて…」と冷ややかな目で見られそうで、足が遠のいていた。
でも、「どうしても一度は行ってみたい」という旦那の強い思いもあって、急遽決行!
まさに“弾丸旅行 in 大阪”。
ほぼ無知状態からのスタート
万博に行くなんて思ってなかったから、事前情報はゼロ。
とりあえず車で行くつもりだったので、西ゲートで12時入場のチケットを確保。
でも、万博は駐車場も完全予約制だった…。
空いていたのは13:15の枠。
駐車場からシャトルバスに乗って向かっても現地着は14時前ごろ。
さらに帰りのバスも予約が必要で、空いていたのは19時発のみ。
「これは滞在時間5時間だけってこと? それなら電車のほうが良くない?」と予定を変更。
東ゲートに変更したけど…甘かった
電車で行って、今度は東ゲートの12時枠で予約変更。
これで最後まで滞在できる!…と思ったけど、やっぱり現実は厳しかった。
東ゲートは激混みで、チケットを持っていても入場に時間がかかる。
私が行った日も、東ゲートの人が徒歩30分かけて西ゲートまで誘導されていて…。

4歳の子どもにベビーカーの赤ちゃん連れで猛暑の中30分歩けるわけがない。
結局時間をずらして、現地到着は13:47。そこから30分並んでやっと入場。
入って早々、暑さでダウン…
まずはミャクミャクと記念撮影📸
けれど、暑すぎて体力が一気に削られる。
とりあえず日陰を探して「屋根リング」下で休憩。

パビリオンは、事前予約はとれず、当日予約も即終了。
そもそも入場規制がかかっていて、並ぶことすらできない場所も多数。
そして…まさかの熱中症でダウン。
救護所に運ばれました。まだ入場していないのに倒れている人がいるのを見かけたくらい、私だけじゃなく続々と人がやってきていて、みんな体調を崩してる様子。
「ちょっとしんどいかも」なんて甘く見てたら、あっという間にやられる…ってことを身をもって知りました。
やっとごはん!アフリカ料理でひと休み
復活したのは17時近く。
ようやく暑さが和らいできた時間帯。
でも、お昼を食べ損ねていたのでレストランに駆け込み。
とはいえ、食べ歩きもレストランも行列だらけ。
空いてるところに入れたらラッキー、という感じだったけど、たまたま見つけたアフリカ料理の「PANAF’」がすぐ入れて救世主だった。
異国感のある雰囲気のなかで、アフリカらしいメニューをさくっと食べて、やっとひと息。
子連れならではの救い
暑さと人混みと長蛇の列。
正直「子連れで万博は無理ゲーなのでは…?」と心折れかけたけど、
“子連れだからこそ助けられた場面”もたくさんあった。
たとえば、一部のパビリオンには「ベビーカー・車椅子優先レーン」が用意されていて
一般の入場列よりも短いルートで案内してもらえる。
日差しも和らいできたのでようやく動きやすくなり、ベビーカー優先ゲートのあるパビリオンを狙って行動開始。
- サウジアラビア館
- スペイン館
- インド館
の3つに入ることができました。
サウジアラビア館
まず最初に入れたのはサウジアラビア館。
ほぼ待ち時間なしで案内してもらえて、
これが初めて入れたパビリオンだったから、もうそれだけで感動。
暑さと疲れで心折れかけてたところに、ようやく「万博来た感」が味わえて、
ちょっとだけテンションが復活した瞬間。




スペイン館
そのあと向かったのがスペイン館。
ここもベビーカー優先レーンが使えて、エレベーターで待ち時間ゼロで入ることができた。


インド館
そして最後に入れたのがインド館。
ここはタイミングよく列がなくて、一般でもスムーズに入場できた。


他にも、
- フランス
- ドイツ
- インドネシア
- セルビア
- 中国
- ポーランド
- マレーシア
- クウェート
- イギリス
- カナダ
- ハンガリー
- アゼルバイジャン
- スイス
など、多くのパビリオンでベビーカーや車椅子向けの優先ゲートがあるという情報は事前に聞いていました。
実際に現地でも、いくつかのパビリオンで優先ゲートは見かけた。
でも、日にちや時間帯によって対応はバラバラで、
混雑状況によっては優先ゲート自体が中止されているところも多かったのが現実。
それでも、やっぱり優先ゲートの存在は大きかった。
「ベビーカーだからこそ入れた」と言ってもいいくらい、
混雑した万博の中でのこうした配慮はめちゃくちゃありがたかった。
実際、「どこも入れなかったから、もう帰る…」って言ってる人たちもいたし、
正直「子連れのほうが得してる?」って思ったくらい。
もちろん、子連れがラクってことは一切ない!
荷物は多いし、暑さ対策は必須だし、子ども2人分のケアをしながら回るのは、もはや修行。
それでも、“子連れだからこそ配慮してもらえた場面”が確かにあった。
それがあったから、なんとか楽しめたのかもしれません。
地獄の帰宅ラッシュ
パビリオンの最終入場が過ぎたので、最後にコモンズ(小さめの国のブースがいくつか集まったエリア)を2カ所回って、20時ごろに東ゲートを出ました。

一般の人たちは駅までまさかの遠回りルートを案内されてて、
「え、なんでそっち行くの?」っていう方向にゾロゾロと大移動。
その点、ベビーカーは優先ルートでショートカットできたのが本当にありがたかった。
…でも、本当に大変だったのはここから。
駅に着いて「やっと帰れる〜」とホッとしたのも束の間、
エレベーター前にはまさかの大行列。
しかも台数はたったの2基。そりゃ混むよね…。
やっとの思いで駅構内に入ったら
今度はホームへ行くためのエレベーターでもまた大行列…。
「あとちょっと」が永遠に終わらないやつ…。
そしてようやく電車に乗れた…と思った瞬間、
体調不良の人が出て、まさかの発車見合わせ。
もうね、心も体も完全に限界突破。
乗り換え駅に着いた時点で、もう無理せず、
タクシーでホテルまで直行。
いやほんと、一番しんどかったの、たぶんこの帰り道だった気がする。
記録は少なくても、記憶には残った
暑さと人混み、そして待ち時間の嵐。
写真を撮る余裕もあまりなかったけれど、
“大阪万博に行った”という記憶は、ちゃんと心に残った。
大変だったけど、それも含めていい思い出。
きっと数年後には、「あのとき行ってよかったね」って笑って話せる気がする。
これから行く人は、急に涼しくなってきたから、今が気候的にはチャンス。
でも、閉幕が近づくにつれて混雑はもっと激しくなるかも。
行くなら体力と覚悟と、水分をたっぷり持って!
そして少しでも、その場の空気や景色を楽しめますように。
子連れでの万博は、決して楽ではなかったけど、
家族で「行ったね」と言える思い出になって本当によかった。
弾丸だったけど、行ってよかった!
ありがとう、大阪万博!!